第6話

ごく自然にいつの間にか、毎朝俺を起こすのもの朝のコーヒーを入れるのも、陽南の役目になっていた


母さんも澪香も陽南の両親でさえ、それをさも当然と受け止めている。親公認の仲




それでも俺たちは……付き合ってはいない



「そろそろ出るか」


壁時計に視線を向けて時間を確認する


「…そうね」


同じく時計を確認して先に立ち上がるのは陽南


「澪香ちゃんも、急がないと」


「はーい」


陽南に急かされて慌ててパンを口に放り込んだ澪香

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