第4話

「……先に下で待ってるね」


そう言って陽南は部屋を出ていく


「…………着替えるか」



ベッドを降り、窓の外に視線を向ける


どんよりと曇った空を見上げて


「……寒くなりそうだな」

そう呟く


だからこそ、もっと陽南の温もりを感じていたい


だけど、今の俺にはそれは決して許されないこと



~♪♪♪~


メールを知らせる音を出した携帯を掴んで、相手がわかっていながらも開く


「……ハァ…」


自然と吐き出される溜め息


パタンと携帯を閉じて、ブレザーのポケットに押し込むと、カバンを持って部屋を出た

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