第29話
私の言葉に右隣に座る彼が自分を見てることに気づく。
「あ、ごめん……、」
滝川君には今後言葉を選ばないといけないと思った。
「別に謝らなくてもいいよ。それが月島さんの本心なんでしょ?」
「う、うん。滝川君もこの学校で大変なんだなって……、」
「あ、分かってくれる?月島さんとはまた別の意味で僕は憂鬱な毎日を送ってるんだよね。」
そう言って彼は俯く。
「ほおっておいて欲しいだけ。無駄な気を使いたくない。もっと自由が欲しい。」
滝川君から出る言葉をただ私は聞くしかできなかった。
だから彼の背中に少しだけ触れて離した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます