Love the Light 6

第28話

滝川君が放った言葉はあっという間に広がる。

それでも彼は動じなかった。


「どうしてあんなこと言ったの?」

私と滝川君は図書委員で2週に1回は図書室当番がまわってくる。

「あんなこと?ああ、ずっとそう思ってたし。」

「そ、そうなの?」

そう言う私を滝川君は見ないで話を続ける。

「僕のことを知りもしないで告白してきてホント他人事みたいに相手の念仏みたいな告白を聞かされてきたよ。飽き飽きしてた。」


贅沢な悩みだと思うけど。


「だから余計分からなかった、誰かを好きになるって。」

確かに分からなくもない。滝川君程モテたらちょっと恋愛に対して思考回路おかしくなるかも。

「気の毒……、」

私は思わずそんな言葉を発していた。

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