第20話
芹沢透君――…
部活の帰りに時々見かけてた
いつも最後まで残って、投球練習をする、練習熱心で真面目な人
ずっとそんなイメージだった
その頃の私には彼氏もいたし、いない時でも他に好きな人がいた
だから特に彼に興味はなかった
ある日――――…
それはやっぱり部活の帰り
たまたま彼の投球練習を目にして、その日に限ってなぜか…気になった
バックネット裏で立ち止まって…思わず見つめてしまっていた
どうしてそうしてしまったのか、それは今でもわからない
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