第33話

アタシはマンションに戻ると少し寝室で休んでいた



すると額にひんやりとした感覚で目が覚める



目を開けると滝川君がベッドの端に座ってアタシに触れていた



「大丈夫?」



アタシは滝川君の手を握った



「・・うん、今日はゴメンね。」




「なんか謝ってばかりだけど、別に気にしていない。俺自身は別に周りに知られてもいいけど・・そういうわけにはいかない事ぐらい分かってる。だけどはなが“俺を誘った”発言はちょっとビックリした。」




「・・だって亨也君に“付き合ってる”とは言えないから、それならまだアタシが滝川君に好意を持っていると思わせた方がいい。」



「そう?」




「うん、だって“滝川先生は見込みないみたい”ってあっさり言われたから。」



滝川君は薄く笑う


そして横になっているアタシに近づく



「ホントは俺の方がその気が有りすぎ・・なんてね、」



そう言って優しく唇を重ねた

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