第29話

「滝川先生てやっぱり医者なんだな、」




「・・なにが?」



塚野亨也ははなが眠ってるのを確認すると診察室に来る、



「俺さっぱりはなチャンに何が起こったのか分からなかったし・・」



「・・・」



当たり前じゃないのか?


俺は頬杖をついて彼とは違う景色を見ていた




「・・はなチャンだからここまでするのか?」



その言葉に俺は塚野亨也と視線を合わせる




「誰がとか関係なく医師だからここまでしないといけないんだけど?」



「それって・・感情関係なしで言ってるんだよな?」



こいつ・・試してんのか、



「一々患者に感情移入していられない、」



塚野亨也はクスクス笑い出す




「女の子達の話はホントだな。滝川先生は感情で動いたりしないって、・・ならなおさら遠ざけないと、」



「・・・塚野さん?」




「貴方を好きなはなチャンを遠ざけないと、悲しい思いをするのは彼女だから。」




「・・・勝手に、」




そう言ったら



眠っていたはなが目を覚ました

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