第27話

塚野亨也とはなはエレベーターの中の1番奥にいた



俺は彼を見たけどすぐに出入口の方を向く



なんで塚野と一緒なわけ、


・・・同じ部署だから仕方ないか



俺はそんなくだらない事を思っていた・・



「はなチャン?どしたっ・・・」



塚野亨也の声に俺は振り向く



はなが座り込んで


震えていた―――




「澄田さん!」



急いで駆け寄る



「はぁっ、はぁっ・・息苦しいよっ・・・」



過換気か――



エレベーターの階を見るとちょうど一階に降りるところだった




「はなチャン!大丈夫!?」



俺が舌打ちして塚野を見たら


彼は紙袋を右手に持っていた



エレベーターが一階に着く



「それ貸せっ、」



俺は紙袋から内容物を出してはなの口に当てる



「自分の息吸ってて、」



彼女にそう言って紙袋を渡す



俺は他の職員がエレベーターから出たのを確認すると3階のボタンを押して緊急レバーを回した

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