第9話

「はなチャン、俺のデータ解析終わったからそのディスク貸して、」




「え?塚野さんもう終わったの?早い!!」



塚野さんはデータ処理から解析までそつなく熟していく



「澄田、塚野は首席で大学卒業してんだよ。コイツの頭はまぢでコンピュータなんだよ。」




藤代先輩が笑いながら言った



「いろいろばらさないでください、藤代先輩。」



塚野さんもまんざらではなさそう



凄いな、アタシが一日掛かる解析を彼は半日くらいで仕上げてしまう



アタシは彼を見ながらそう思っていた




すると塚野さんと目が合う


彼はアタシに薄く微笑む




「定時で帰れるね、頑張ろう?」




「うん。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る