第7話

「あ、そうだ。滝川君、高校の同窓会の手紙がきてた。」



アタシ達は遅い夕飯を食べる



「そう、俺は・・欠席でいい。」




「え?どうして?だって二ヶ月先の話だよ、休み取れない?」




「・・あまり同級生とは仲良くなかったし、友達は直史くらいだから・・・」




滝川君は本当に興味ない表情をする




「仲良くしたくてもできなかったの。」




「え?」




「みんなは滝川君と色々話したかったの。友達とか彼女になりたかったの・・本気で分からなかったの?」



「あ・・そういうわけじゃないけど、目立つのが嫌だったし、人と関わるのが好きじゃなかったから・・」



アタシの言葉に彼はわざと視線をそらした



アタシはその性格が高校生の時とあまり変わっていない滝川君がおかしくて

笑ってしまう




「でも今回は欠席できないかもね、」




「どういう意味?」




「だって幹事が優子と直史くんだから断れないよ?」

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