第28話
普段はあまり乗る機会も少ないバイクで行くのが懸命だと思い、マンション併設の駐輪場まで向かうため、私は部屋の階から階段をかけ下りる。
こーゆう時、最上階は厄介だ
エレベーター等待ってもられない
「…、言わなきゃ、」
そんな言葉が私の口から漏れる。
みやびがハクにタケル達の間違った居場所の情報を流していたという事を伝えておかないと、
携帯の着信履歴がいちばん上にきている人物の番号へタップする
いつもなら意外にも遅くて4コール目では必ず出てくれるが、今回は運が悪いらしい
機械的なアナウンスだけが流れ、電話に出れない状況を教えてくれるだけ
「つば、き」
走るのは久しぶりで、息も上がりつつ、奴の名前を零す
椿が出れないなら、
と、思い今度は登録してある1番上にくる奴の番号をタップする
この状況で奴が1番忙しいはずだから、出てくれるかは分からないが、
奴こそいつも2コールくらいで必ず出てくれる
…はずなのだが、
「…っ、ダメ、」
本当に今日はとことん運が悪いらしい
キング…藍も電話に出れない
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