第28話
「ガキ共と今の頭には直接的な接点はないらしい」
「前の頭はどこにいるの」
「さーな、知らねぇ」
「そう」
目を閉じると、浮かんできたのは、あの暗闇の中で妖しく気味悪く笑いかけてきたあの男。
NiGHTSとダウトに過去の大きな因縁があったとして、
この時期に、藍と直接的な接点もないらしいみやびがどうして頭になったのか。
そもそも、みやびの前の頭が姿を消したその理由も謎だ。
そして、藍達はその事を知っているんだろうか。
「りな、お前本気で巻き込まれんじゃねーぞ」
止まった車。
エンジンを切り、前方だけ集中していた愁は、
私の方へ顔を向けそしてとても心配そうに見てきた。
「ガキ共のくだらねぇ争いについてこうやって調べ上げてんのも、りなが絡んでなきゃやってねぇ」
愁のその表情は、本当は藍達から今すぐにでも関係を断ち切れと言いたいんだと思う。
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