第26話
ギリっと、私は唇を噛む。
「唇噛むな、りな」
はぁと横からため息が漏れるのが聞こえてくる。
「そうやって考え事してる時に唇噛むのお前のクセ」
「るさい。それで、その頭のなにが変なの」
あと少しの道を過ぎたら到着するはずだ。
その前にその変な話を聞かせて欲しい。
愁はなんの情報を持ってんのか。
「お前が編入して直ぐにダウトの連中が蘭高に紛れ込んでた事件あったろ」
もちろん、忘れるはずがない。
あの日、亜貴からピアス返してもらおうとして、偶然声掛けたのがそいつらで、そこで、椿に…
思い出すのも腹立たしいけど。
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