ふぅ、とひと息つけば愁は少しだけ声のトーンを落とす。

｢りなんとこのガキ共が絡んでるあのチーム｣

……義兄はその言葉が出ないらしい。

ちなみに、藍達は私のものではない。

愁は、頑なに藍たちのことは名前で呼ぶ気はさらさらなさそうな様子。

｢…ダウト｣

｢あぁ、それ｣

前に私に電話した時もシロに教えて貰ってた気がするけど。

よくこれで仕事ができてる。

｢それがどうかしたの｣

｢変なんだよな｣

｢なにが｣

｢ダウトの頭｣

あの暗闇で、最悪なことに出会った男。

私と話がしてみたかったと、そう言って、

そして、私の本当を知っているらしい、

ダウトの頭の天使みやび。

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