第24話
ボケっと窓側に肘をつき景色を眺めていれば、
「リナ、なんかお前変わったな」
少し寂しさの篭もるそんな声で愁は言った。
ぴたり。私は、動きを止めて、変わらず運転に集中する愁の方へ向く。
愁の漆黒の髪が揺れる。
「そう」
「でも、まぁ楽しいことはいい事だ。勉強もちゃんとやっとけよ。あと、サボんなよ」
「……」
最後の言葉は私は約束は出来そうにもない。
愁は、私の義兄なだけあって、そーゆうところは何故か心配性の世話焼きを発揮する。
「あとな」
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