第31話
その日のお昼は一人でランチだった。
恭子は用事があるとかで四時限を終えると帰って行った。
チカも今日大学に来ているのかは分からない。
あの夜無理に帰らせたのを根に持っているのかメールも入ってこない。
それでもアタシは前みたいに自分の生活はチカを優先するという気持ちが薄らいできたことを感じていた。
アタシはトレイを持って座席を探す。
すると、拓実君が窓際のテーブルに一人座っていた――――。
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