第6話

チカが泊まったからといってアタシとそういうコトはしない。


オンナに見られてないんだろうけど。


アタシは勝手にドキドキしてるけどチカは全くそんな素振りを見せない。



結構落ち込む。


アタシが大学生になって一人暮らしを始めてからとにかく頻繁にチカは泊まりに来るようになった。



大体女の子と遊んだ夜にやって来る。


何処で浴びたか分からない石鹸の香りを纏って…。



「チカは突然来るけどもしアタシが居なかったらどうすんの。」



「大丈夫、みおが飲み会の時は大体俺もいるから。それ以外は此処に居るでしょ?」



「さあ分からないわよ?デートとかだったら。」



「デート?」



チカはソファーで寝ようとした体勢を戻した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る