第5話

部屋に入るとチカは部屋を見渡す。

何か確認するみたいに…。


そしてホッと溜息をつくとソファーに座った。



「此処に来なくてもその先輩の所に泊めてもらえばいいのに。」



「そういうわけにはいかないでしょ、別に付き合ってるわけじゃないから。」



はあ?

アンタはアタシとも付き合ってなんかないのにこうやって来るのはなんでよ!?



「アタシの部屋をチカのホテル代わりにされるのは困るの!」



アタシはクローゼットからタオルケットを取り出すとチカに渡した。



「ごめんね。」



チカはアタシに微笑む。

異常に色香を漂わせて。

いや、勝手にアタシがそう受け取ってるだけなんだけど…。

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