第4話
「みお、終電逃した泊めて。」
夜遅くチカはアタシの住んでいるマンションに来た。
「また?もう遊び過ぎじゃないの?」
アタシが呆れたように言うと、
「研究室に残ってたんだけどね?」
チカは薄く笑いながらアタシの頭を撫でる。
「ウソだ、」
「ウソじゃないって、じゃあ今から俺の先輩に聞いても良いよ。」
チカは鞄から携帯を取り出す。
「女の先輩?」
「あ、どうして分かるの?」
「なんか…チカから石鹸の匂いがするから。」
「まあ…そこは見逃して。」
そう言ってチカは部屋に入っていった。
なんの研究してんだか……。
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