第32話

忙しそうなママを横目にご飯を食べる。


食欲は正直あまりなかったけど、作ってくれたものは残せない。


無理やり喉の奥に押し込んでいった。



食べることに集中していたあたしに


「マナ」


ママがジッと見ていたらしく、真剣な眼差しで声をかけてきた。


「え、なに?」


ゴクリと目玉焼きの黄身を飲み込む。


「うん、あのね…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る