第31話

「おはよう、マナ」


昨夜とは、うって変わって明るいいつものママの声にホッとする。


あたしに吐き出したことでスッキリしたのかな。


安心すると同時に、だけどあたしの心を支配するのは、複雑な感情。



「…おはよう、ママ」


「遅刻しないようにね。ママは先に出るから」


忙しそうに仕事に行く準備をしながらママはあたしの朝ご飯を準備してくれた。


「うん、いってらっしゃい」

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