第10章

第12話

私は、そのまま資料室に残り、勉強する事にした。


りんごの品種や、特徴を完全網羅した本が、壁一面に陳列されている。


「りんごの種類は日本だけでも、約二千種!?」


あまりの種類の多さに、気が遠くなりそうだった…けれど…。


「大好きなりんご飴をより多くのお客様の元に届けられる様にする為だ!頑張ろう!!」


私は、気を取り直して、ありとあらゆる資料を読み漁り、ノートに書き込んでいく…。


私は時間を忘れる程、夢中になった。


それから、数時間が過ぎ、外は真っ暗に…。


りんごは、ノートや本を広げたまま、資料室で眠りについていた。


そんな中、誰かの足音が資料室に近付く…。

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