第5章

第30話

私は今、海生に強く抱き締められてる…。



「海生…?」


「ましろは…綺麗だよ…!眩しい位に…」


私を抱き締める海生の腕に力が入って…。


「海生…苦し…ッ」


「ごめん…つい…」


抱き締められていた身体が離れた。



その瞬間、海生の顔が青ざめていく。


「どうしたの?」


「ワンピースに絵の具…付いた…ごめん」


申し訳なさそうに海生が謝った。


「大丈夫…むしろ、絵の具で私を彩ってよ…」


「えっ…?」


真っさらな私を…あなたの色に染めて欲しい…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る