第10話
「好きな気持ちはすっごくわかるけど、その好きが原因で現実に付き合ってる彼と別れちゃうって事には私も菜穂もならないからね。もう私達も二十歳なんだしさ」
「でも―…ファンでしょ?」
「ファンだけどっ、それとこれとはちゃんとわけて、ファンしてないと、って言ってんの。アイドルと彼氏。夢と現実!」
「夢って……」
「好きなアイドルは夢の中の存在、密かな心のオアシスでいいの。美桜みたいなタイプは特にそれを胆に命じてなきゃ」
そう言うと彩子は溜め息。
つまり、二十歳にもなって身近な恋人より遠いアイドルを優先させちゃダメ、ってことなんだろう。
同じファンである筈の二人に言われるくらいなんだから、私ってかなりイタい?夢見がちな女子??
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