第29話
さっきから何を言ってるんだこいつは。
ヤりたいってなにが?追っかけって何?ファンってなんだよ。もしかしてこいつら地元じゃ有名人なのか?
顔は良いからな……ありうる。
ファンができるほど有名人で、私はファンと間違えられたってわけね。
ほぉー、なるほど。
でも。
ぐいっと胸ぐらを掴み、自分の方へと引き寄せる。
「ろくに知りもしないやつに暴言なんて吐くなよ、チャラ男」
ドスの効いた声で耳元で囁けば、そんな私の行動に驚きを隠せないチャラ男の顔が目の前にあった。
「私は勉強するためにここに来たんだ。汚いなんて言われる筋合いはねぇ」
真っ直ぐチャラ男の目を見れば、僅かに動揺したのが見てとれた。
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