第28話
ちょっとちょっと、聞いてないんだけど!共学だよとしか言ってなかったよあの馬鹿!
「あれ?女の子がいる。また幸の追っかけ?」
金髪の彼のさらに後ろから声が聞こえた。
オレンジに近い茶髪に青い瞳の男。
タレ目に目元にあるホクロが特徴的な、パッと見チャラそうなやつだ。
「転校生らしい」
「えっ!?まじ?」
金髪の男同様ビックリしている。そして何故かすぐに馬鹿にしたような微笑を浮かべた。
「ここまで追っかけてくるなんて、相当頭のイカれたファンなんだね、君。そんなに幸とヤりたいの?汚い女」
言葉通り汚いものを見る目で私を見下ろす茶髪の男。
その顔はすでに笑顔ではなく、瞳には闇が射していた。
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