第27話

少しの間見つめてると、彼が私の存在に気付いた。




さらに眉間にシワを寄せてチッと舌打ちする。




「……部外者が入ってくんな」




忌々しげに口を開いたかと思えば、そんな言葉が飛び出てきた。





「部外者じゃないし。転校生だし」




「…………は?」





そう言うと金髪の彼は少しだけ表情を崩した。




何故ビックリしてるんだ?転校生なんてそんな珍しいもんでもないのに。





「……変わったやつだな。元男子校に来るなんて」




「は!?」





今度は私がビックリする番だった。

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