第33話

―――――……


その日は中等教育学校の理事長と若月君との何回目かの会議が入っていた。


アタシは彼の担当だけど内容が進むとそれは設計部のスタッフが受け持つ。


アタシはあくまでもフォローする立場。

雑用がほとんど。


でも今回はそれで良かったと思ってる。


若月君には出来るだけ会いたくなかった。


あんな言い方して別れたし……。


きっと彼は呆れてると思う。


あれじゃまるで若月君がアタシに拘っているみたい。


好きだったのは……アタシだけだったんだから。

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