君のこと 6
第32話
「塚原さん、昼からアルコールとか。」
「何言ってるの、槇村君がずっと落ち込んでいるから心配なの。こんな時は昼から飲んでスッキリしようよ!」
休日の土曜日の昼、私は槇村君をランチに誘った。
受け持っていたデザイナーと揉めて担当から外された彼は気丈にしているけどかなり落ち込んでいた。
「そう思ってくれるのはありがたいですが……、」
「あ!あれが予約したイタリアンのお店!涼子は後から来るから先に入ってようよ。」
「塚原さん飲み過ぎないでくださいよ?」
「分かってるから、そんなに酔い潰れた事ないでしょ。」
「え、嘘でしょ?」
私は槇村君の言葉を無視して袖を引っ張る。
その時、目の前に見慣れた人と視線が合った。
千秋君だった。
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