27・プレゼンに向けて進みます!

第27話

佳彦が謝る事なんて一つもないのに自分から離婚・・を切り出しておいて嫉妬するなんて。


「華、これから気をつけるよ」

「佳彦、いいの!私が勝手に…」


これで私の気持ちバレバレなのは分かる筈。

未練たらしく引きずってるんだもん。


「良いんだよ。言った事ちゃんと守るから」

「佳彦…」


私の頭を撫でてくれて気持ちを落ち着かせてくれた。

あれっ?なんか私子供扱いされてない?


「佳彦、子供扱い?」

「駄々こねてる子供みたいだもんな。華はっ」

「そんな事ありませんー!!佳彦こそ、人を子供扱いしないでくれる?」

「俺から見たら子供だろ」


プッと二人で顔を見合わせて笑ってしまった。

離婚してから佳彦をもっと見れるようになった気がする。

もっと好きになってる。


「…いつまで二人の砂糖を舐めたのを見ないといけないのかしら?」

「高畑」

「高畑さんっ!いつから…」


高畑さんは私の質問には答えずに佳彦の側に行き伝える。


佳彦・・、第三会議室が空いてるわ。そこで会議ね」

「華、行けるか?」

「あっ、はい!行かれます」


ベットに促されたけどベットには寝ずにその隣に二人佳彦と華で立って話していた。


「あらっ、佳彦のお手製の朝食食べてないの?」

「…えっ?あっ、これはっ」


鞄から軽い軽食が飛び出ておりそれをみた高畑さんは私を見て言い佳彦を見る。


「華の好きなモノを食べさせてるんだ。別にいいだろ?夫婦・・の事に干渉しないでくれ」

「……」

「ごめんなさい。私、沢井さんは部長と別居・・してるのかと思って…」

「!!」


高畑さんに離婚した事がバレてる?

そしたら高畑さんが佳彦に更に言い寄るのは見たくない。


「高畑、くっちゃべってないでメンバーに伝えて来い!」

「は〜い。部長」


手をヒラヒラさせて医務室から出て行った。


「部…、離婚・・の事知られたの?」

「離婚の事知られても関係ない」


佳彦は離婚の事知られても関係無いって事よね。

だって私から望んで離婚してる。


「沢井、私情から仕事に切り替えろ」

「あっ!はい!」


そうだ!今は私情を挟んでる暇はなかった。

今日は私のプレゼンの発表なんだもん。


「プレゼン、楽しみにしてるよ」

「ハードルあげないで下さい」


鞄をお互い持って医務室から第三会議室に向かう。

よし!頑張ろう!!

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