31・心強い相手
第32話
「社長に言われたんですよね?」
「はい。でもお断りしました」
断ったけど、きっとお父様は納得はしてない。
お父様は白鳥さんとの結婚を望んでる。
「次期社長は…会食に会合に社長命令でやりこなしておりました。それでも頑張れたのは何か分かりますか?」
宮城さんが今までの事を振り返ってくれて私に聞いてくる。
「次期社長が頑張れたのは真弥さんと恭一君が居たからですよ」
「嘘です!ここまで頑張れたのは雅之…次期社長の実力です…」
私と恭一が居たからって何も変わらない。
ただ、limeだけ毎日していただけ。
「真弥さん、次期社長とlimeを毎日してくれていた事、お二人の写真が携帯と財布と名刺入れに入っている事ご存知ですか?」
「えっ?私と恭一の写真?」
「はい」
私と恭一の写真?いつ撮った?
そして、lime毎日してるのバレてる!!
「!!。あの時の写真??」
恭一と抱っこして遊んでいた時に後ろから雅之に呼ばれたから振り向いた時にシャッター音が響いた。
「見せてもらったのです。お二人とも満面の笑顔でこちらまで笑顔になるお写真でした」
「お恥ずかしいです…」
そんな写真を持ち歩いているなんて恥ずかしいけど嬉しい。
「真弥さん、これは私がお預かりしておきます」
「宮城さんまでに被害が
宮城さんにも雅之にも迷惑がかかってしまう!
「真弥さん、大丈夫です。私の事は気にしないで下さい」
また震えが来ていたのを宮城さんが私の手をそっと握ってくれた。
「私と次期社長がお守りしますわ。恭一君と一緒にいつまでも次期社長といて下さいね」
「宮城さん」
なんて心強い言葉なんだろう。
「真弥さん、そしてよく似てらしゃいますね。
次期社長の幼い頃にそっくりですわ」
「えっーーと……んっ?」
「大丈夫ですわ。内緒にしておきますから」
雅之の秘書さんの宮城さん…今“幼い頃”って
言ったけどこの方…いくつー??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます