24・真弥の仕事
第25話
「………」
カタカタとパソコン音がオフィスに響いている。
「手伝うよー」
終わって少し時間があったから山積みになってる同僚のディスクに心が少し痛んでソレを言ったのが間違いだった。
「そお?」とバサバサッとディスクに置かれて「よろしくー。助かったー」とにっこり笑われたのは2時間前。
「終わらせる!!終わらせてやるぞぉー」
シッターさんに電話して恭一を見てもらう事にしてもらった。
〔真弥さんがリフレッシュしたい時も見ます。遠慮なくお申し付け下さい〕
そう言ってくれて私は最初反対していたけど甘える事にした。
「じゃあ、終わったから帰るねー」
「なっ!!」
そう言って同僚は書類が半分になったから先に帰っていた。
「残業か?」
「!!雅之…じゃなかった。次期社長、お疲れ様です。そうです。残業です」
雅之と誰もいなくなったオフィスに2人きり。
「今日も会食でしょ?行ってらしゃい」
ヒラヒラと手を振ってパソコンに向き合う。
「俺を離したくないんだろ?」
「なっ!!」
その言葉を言われてパソコンから目を逸らして雅之の方を見たらキスが待っていた。
「んっ…」
「俺も離したくないよ。真弥…」
キスが深くなっていき頭の中がクラクラする。
「キスだけじゃ足りない。それ以上する?」
「いやよっ!!」
冷静にならせてくれてありがとうございます。
気がする。
「そういえば、恭一は?シッターか?」
「うん。見てもらってる。終わり次第迎えに行くわ」
「そうか。2人とも気をつけて帰れよ」
「うん。ありがとう」
私のおでこにキスを落として会食に向かったので私もパソコンに向かった。
「わぁー…遅くなった〜」
結局22時までになってしまって慌てて恭一を迎えに行った。
「恭一、ごめんね」
もう、時間が時間だったから眠っていた。
こんな肩の抜けた育児が出来るのは雅之のお陰だから帰ったら夜食でも作りたい!!
雅之、喜んでくれるといいな。
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