第23話
優也がそう言った時、コンビニの中に流れる有線から12時を知らせる音が聞こえてきた
「Happy birthday聖歌……&……Merry Christmas」
そう言って、私と優也は午後ティーとココアで小さく乾杯した
「…聖歌、さっきのパーティーの時、お酒にも手を付けないで、ひたすら紅茶系ばっかり飲んでたから、好きなのかな?って思って……午後ティーで良かった?」
…別に、紅茶ばかり飲んでたのは、ただ単に、私がお酒を飲めないからだ
……それに皆からは生真面目ってバカにされるけど、やっぱり未成年のうちにお酒を飲むのには抵抗がある
でも、そんな細かい事を見ていて、覚えていてくれたのが嬉しかった
だから私は、小さく頷いた
「そっか、良かった」
でも、優也が飲んでいるココアも美味しそうだな……
そう思って見ていると、優也は自分のココアを差し出して、また優しく言った
「…飲む?」
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