第37話
歳子は.困惑している。
信長は言う。
「その幻聴は.地球にいる人間達の願いだよ。伊勢神宮に寄ったから聞こえてるんだね。ひとつやふたつ.聞いてやりな。」
「わかったわ。」
「卑弥呼。」
「はい。信長様。」
「そなたの母上は.人間達の願いを聞くだけで.精一杯だ。支えてほしい。」
「わかりました。信長様。」
「そなたにも.支えるだけの力はある。」
「はい。頑張ります。」
「歳久.卑弥呼を守るんだぞ!俺は.歳子を守るから。」
「承知!」
「アーッ!僕.う○ち!漏れるーッ!」
「ゴリヨ!腹でも壊したか?欲張るから。パパも悪いけど。」
「パパ!それどころじゃない!トイレ!トイレ!アーッあったー!」
ゴリヨはトイレへと駆け込んだ。
「僕.お腹壊したのかい?」
長い髪をした美しい男が言った。
「お兄さん.だあれ?」
「ちょっと商いの仕事を手伝ってるんだよ。ごめんな。僕。お兄さんのせいだな。」
「なんで.お兄さんのせいなの?商い!?アーッ!ちょっとここでまっててね。」
「えっ?うっうん。」
ゴリヨは急いだ。
「パパーッ!今.商いのお兄さんが!」
「謙信か!?」
昌景は.思いつくように言った。
「だったら.急ごう!信長!」
「おうっ!」
「やっぱり.謙信か。」
「よう。昌景。」
美しい男は.言った。
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