第35話

「あの男というのは.上杉謙信のことでしょうか?」

昌景が言う。

「そうじゃ。近ごろ.月にも妖魔達が出現しておっての.困っておるのじゃ。高坂昌信を筆頭に退治はしておるのじゃが…。あの男なら.訳を知っておるはるじゃ。」

「信玄.月には.妖魔達は近づけないはずじゃ。」

「そうなんだが.信長.わしにも訳がわからぬ。」

「わかった。信玄。皆.行くぞ!」

「おうっ!」

「ゴリヨも!」

「足手まといなるなよ。」

「僕.活躍するもん!」

「わかった。ゴリヨ!」

「待って!信長!」

「何?歳子。」

「卑弥呼。」

「はい。母上様。」

「あなた.地球にいるころ.閉じ込められて.ただ祈る日々を過ごしてわね。」

「はい。」

「つらかったでしょう。」

「そっそんな。」

「信長。卑弥呼も一緒にいい?」

「いいけど.歳久.しっかり守るんだぞ。」

「承知!」

「母上様!ありがとうございます!」

歳子達は.旅立った。

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