第33話

「もしもし。咲?」

「平井君?」

「明日、休みだからデートしない?」

「いいよ。」

「じゃ、明日迎えに行くね!」

「うん。分かった。」

やった。いよいよ、明日、咲と初デートだ!


あの格好して、あそこ行って、そして、ブツブツ。


「平井さん、顔赤くして、何独り言言ってんの?恥ずかしい奴だなあ!」

「いや、その、倉藤さんも早くいいなづけとやらと上手くやるといいぜっ。ハハッ。」

「なんだあ?」


平井秀知は、車で咲を迎えに行った。


「咲!」

「平井君!」

「待った?」

「ううん。」

「美味しいレストランがあるんだ。そこに行こう!」

「コカコーラ0ある?」

「ないとこ誘うわけないだろっ。」


「着いたよ!」

「わあ。お洒落なお店。」


「いっらっしゃいませー。」

「平井です。予約しといたんだけど。」

「かしこまりました。こちらへどうぞ。」


「何にする?」

「パスタ。」

「じゃ、俺も。すいませーん。パスタ2つとコカコーラ0、2つ。」

「かしこまりました。」

「そちも、コカコーラ0か。弟よ!」

「弟じゃない!」

「冗談だよ!お薬、飲んでるから妄想だって分かってる!」

「本当かあ?」

「本当だってばっ。」

「ならいいけど。」

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