第29話

平井秀知は、単々と働く。


もう、誰も知らない。斉藤さんのことは、俺しか、、、。


「平井さん、どうしたの?暗い顔して。」

「別に。倉藤さん。」 


もっと面会、行けば良かった。斉藤さんのせいじゃないとはっきり言えば良かった。

もう遅い、、、。斉藤さんは、もういない。


「平井君!」

「何?杉澤さん。」

「私、好きな人が出来たの。」

「誰?」

「アルコール患者さんの鈴山さん!」

「頑張ってね。」

「うん!」


「鈴山さん!ライン交換しよう。」

「いいよ。杉澤さん。」

「私、鈴山さんのこと、沢山知りたい!」

「知らない方がいいと思う。」


鈴山明人(すずやまあきと)は外泊に行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る