第26話

北原精神科病院。


「あっ!怖い斉藤さんだ!なんでこんな所にいるの?辞めたとは噂で聞いてたけど。」

「怖いかあ、、、。そんな時もあったわね。」

「斉藤さん、、、。」

「私のせいでね、患者さんが死んじゃったの。それで、頭、おかしくなっちゃって、ここに入院してるの。」

「本当に斉藤さんのせいなの?」

「そうよ。石田さん、ここにいるってことは、平井さんと思いが通じあったのね。おめでとう。」

「何で知ってるんですか?」

「何ででしょう。私、明日退院なの。亡くなったおじいちゃんに会いに行くの。」

「えっ!?」

「じゃ。お幸せに。」

「、、、。」


咲は、平井秀知に電話した。


「もしもし。咲?」

「平井君?」

「うん。どした?」

「あのね、さっき斉藤さんに会って、事情聞いて、それで明日退院なんだって。最期に変なこと言ってたから、気になって。」

「分かった。俺に任しとけ。」

「うん。」


平井秀知は、明日、斉藤梨花の様子を見に行くことにした。

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