第22話

平井秀知は、咲をじっと見つめる。

「なっ何?」

平井秀知は、顔を近づけて咲にいきなりキスした。

「うんっ。」

舌と舌が絡み合う優しいキス。

「嫌だった?」

「嫌じゃなかったけど、、、。」

「咲、身勝手だけど、病院変わってくれ。近くの北原精神科病院に。」

「なっ何で?」

「俺と結婚してくれ。俺が咲の面倒みるから。」

「きゅっ急にそんなこと言われても、、、。私、帰るね。」

どうしようもなくて、先走ってしまった。嫌われただろうか、、、。


平井秀知はしばし、後悔の念かボーッとしている。

携帯が鳴る。

携帯ボックスへと行き、電話を取る。

「もしもし。」

「大丈夫か?停職処分になったから心配で。」

「、、、大丈夫だよ。倉藤さん。」

「ならいいけど。じゃ。」

「じゃ。」

停職処分なんてかわいいものだ。石田さんはこのこと病院に連絡するだろうか。したら、俺は首。

この恋は、終わりだ。

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