第13話

夜勤対。

急性期病棟。

「見回りの時間かあ。いいや。タバコでも吸いに行こう。」

斉藤梨花は、見回りをせずタバコを吸いに行った。


帰ってきた斉藤梨花は唖然とする。

急性期病棟が慌ただしくなっている。305号室の50代の男性患者さんが息を引き取った。心筋梗塞。


「斉藤さん!見回りをしないで何処に行ってた!」

「えっ。あのっ。」

「その臭い、タバコを吸ってたのかね!斉藤さんがきちんと見回ってたら、手遅れじゃなかったかもしれないのに!」

「どうしようっ。部長っ。」

「君は首だ!」

斉藤梨花は、自分が犯した罪がとんでもないことだと思い、頭が混乱する。

私のせいで、人が死んだ、、、。取り返しがつかない。


斉藤梨花は、青ざめた顔で辞職した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る