第9話

「平井さん、斉藤さん、休憩先にどうぞ。」

「はい。リーダー。」


平井秀知はスタスタと休憩室に入って行った。


「はあい。リーダー。待ってよ!平井さん!」


パタンッ。


「平井さん、たくましいわぁ!」

「そう?」

「もうっ。そっけないんだからぁ~。今度、私とデートして。」

「話って、その話?」

「他に何があるって言うの!」

「悪いけど、忙しいから。」

「石田さんのことが好きなのね。デートしてくれなくちゃ師長に言うわよ!平井さん、石田さんに恋愛感情、持ってるって!」

「言えば。」

「本当にいいのね!」


そう言って、斉藤梨花は怒って休憩室を出て行った。


バッタンッ。

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