第30話

3【2度目の出会い】




「あの、さっき電話した者ですけど」



このあり得ない状況で呆気にとれている私に将暉は近づいてきて様子を窺うように言った。



「・・・あ、これですよね」



私はとりあえず持っていた彼の携帯を返す。



「すみません、ありがとう!助かりました!」



彼は一度携帯を開いて中を確認し、それをポケットにしまいながら



「あれ、もしかしてそこの高校の子?」



と私の制服を見て言った。


確かに私の通っていた高校はここから割とすぐの所にあったのだ。

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