第7話
別に喧嘩したとかそうゆう事は一切ないのだけど高校卒業後別々の大学に進み、なんとなく会わなくなっていった友達の1人だった。
けれど今ではfacebookやsnsで古い友人とも繋がっていて、お互いの最新状況やら写真やらを見る事が出来ているから、あまり4年という年月は感じた事は無い。
「榛野の結婚式の招待状だ」
「え、榛野ちゃんってあの榛野ちゃん?」
「そうそう、高校の時同じクラスだった」
「えー!榛野ちゃん結婚すんの。まあもうそんなびっくりする歳でもないかー。いつなの?」
「ちょっと待って、開けてみる」
一応前に電話で日程を聞いていて、その日は仕事が入らないようにシフトを空ける予定にしていたのだけど、詳しい日時までは忘れていた。
開封して中のカードを確認すると8月24日と書いてある。
「8月24日」
「じゃあ1ヶ月後くらいね」
「ああ、そうだね。その辺で夏休み取れたら一緒に取っちゃってもいいんだけど」
「ならそうしちゃいなさいよ、あんた最近ろくに休んでないんだから」
母はそう言うと、「部屋ちゃんと片付けなさいよ」と苦言を残して部屋を出て行った。
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