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「ねぇ〜」って…声が聞こえてくる…


目を開けると…あたしはいつもの、


白い天井が目の前に広がる


今日も…推しのことを考えて、いる


「お姉ちゃん!」


弟の声だ…あたしの弟はあたしの世界の

味方の1人…小学2年生、


「鍵!あげてよ〜」


って声なするあたしはベッドから降りて、


髪をかきあげて、ボサボサのまま、


鍵を開ける、


「どうしたの?」


寝起きだから、ガラガラ声で


「お兄ちゃんも…お父さんも嫌い!」


パパは…あたし達血が繋がってる、子供のことは…可愛くないのかいつも…顔を合わせると


さとしは出来るのに』とか『お前なんて嫌いだ!』とか


そんなことばかりあたしらにぶつけてくる、


お兄ちゃんとは血が繋がっていない


まぁお兄ちゃんが来た時のことなんて全然覚えてない、


あたしはその頃はまだ子役だったし、


だから…覚えていない…だけど…言われたんだ!


お兄ちゃんに『俺はお前とは血が繋がってないから!』って、

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