第41話
マンションへ戻り、確認する紙袋の中は思った通り私の好きな物ばかりで。
その中には叶夢からの『おすすめ市販薬セット』もあった。
「叶夢らしい…」
彼があんな風に私を心配するようになったのは
高校生にあがった頃で、私の病気が始まりだった。
─…急性リンパ性白血病
この病気のせいで私は一年みんなより遅れたけど
今はもう完治している。
…なのに心配しぃなんだよね、
昔はよく一緒にスポーツもしたのに、、
眺めていた薬セットを棚にしまっているとインターフォンが鳴って、モニターに拓海の姿があった。
「どうしたの?バイト前に珍しい…」
「んー、なんとなく。」
今日、叶夢から荷物を受け取ることは伝えてあったけどそのせいなのか少し不機嫌な気がする。
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