第36話
─…なにも教えてもらえなかったな、
でもここが拓海にとって大事な場所ってことだよね、どうして連れて来てくれたの?
いつか話してくれる?
チラッと横を見るといつもと変わらない拓海がいて、持たされ過ぎたお土産に文句を言いながらも
手はずっと握られたままだった。
…結局『好き』も言えなかったし、、、
「拓海、ありがとう。旅行すっごく楽しかった!」
「おー、また行こうな。」
最寄りのバス停から家までの帰り道、マンションの下でバイバイだと思ってお礼を伝えたんだけど…
…ん?んん?
なぜか一緒にエレベーターに乗り、私の部屋へ向かってて。
鍵を開けて振り向くと悪戯な笑みを浮かべながら中へグイグイ押し込んできた。
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