第33話

「なん?余計なこと吹き込んでる?」



戻ってきた拓海がヘラッと笑いながら席に座ると

ビールを注いだ。


「拓海、それで最後にしときなさいよ?

彼女に迷惑かけないように!」


「は〰︎い」と軽口で返す拓海の目は少しトロンとしていて、顔もほのかにピンクだ。



「せっかく良い気分なのになー?」


叔母さんがその場を去ると、頬杖をつきながら

私に同意を求め…




「─……荒れてたって、どうして?」


「んー、どうしてだろうねぇ、ナイショ。」



人差し指を唇に当て目を細め、「おいし?」と話が逸らされるとそれ以上なにも聞けなかった。

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