あれから叶夢のことが話に出ることはなく、いつも通りだけど。

だけど、出来ることはする！

わかってもらうにはまず信頼を得るしかないよね、

写真をしまって、叶夢にも報告して。

自分からデートの予定も立てて…

『次の休み、植物園行かない？』

これからたくさん拓海との写真を撮って、ふたりのアルバム作りたいなぁ…

そう思っていたら『いいよ』と返事がきた。

そのあとすぐ叶夢からも『わかった』とだけ届き…

相変わらずの塩メール。

当日は電車で植物園に向かい、広い丘の上で花に囲まれた拓海に見惚れてしまった。

「お弁当、大変だったんじゃね？」

「ううん、大したものはないので…」

おにぎりを頬張りながら頭を撫でられ、そんなことでもドキドキして幸せを感じる。

ちょっと泣きそうなくらいに…

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