第26話

キャミの裾を上げようとする拓海の手に驚き、

思わず止めると私の目を見て二度三度キスを繰り返した。

いつの間にか逆に重ねられた手ごと持ち上がると

上手に脱がされていて…



反射的に胸を隠そうとした手首が押さえられ、

もう片方の手が胸の膨らみを包み込むと指先が

先端を這う。


「っ、…拓海、」


「ん?」


「…明るいの、…やだ、」


枕元にあるリモコンへ視線を移すと、私の身体を

シーツに横たえながら明かりが小さくなる。


甘い刺激をやり過ごしたくて擦り合わせていた脚から全て取り去られると、拓海が自分の小指を舐めた。


「何で…」


「んー、痛かったら言ってな。」


太ももを撫でながら誰にも触れられたことのない場所へ少しずつ差し込まれると私の様子を確認しながら動かしているようで、じっと見られてることに顔が熱くなる。




指が抜かれ、愛おしげに頬を撫でると素早く服が着せられた。


「俺がもたねぇわ…」



そのまま拓海の腕の中で横になっているとヘッドボードに伸ばす手が見えて…



「これ、千世が言ってた親友って奴?」

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