第25話

この状況と顔の近さに一瞬で体がガチッと固まる。


「すげぇ緊張してる?大丈夫?」


「、…うん。」


「今日は最後までしねぇから力ぬけって。」


…そう言われましても、



指で唇がなぞられ、もう一度口つげられると着ていたパーカーがシーツへ落ちた。

キャミソールから出る肩に唇が触れ、腕や手首にもそれが降りてくる。


素肌に触れる全てが丁寧で優しくて不安が解されていくみたいだ。



時折りされるキスにボーッとする頭で、キャミの中に入った手が一瞬止まったことに気づいた。



そういえば私、ブラつけてない…

お風呂入ってそのままだ、



「これ、何かのご褒美?」


「ちが、忘れてて…」


「じゃー、ラッキーご褒美じゃん。」

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